JRの運賃計算ルールの例外

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運賃計算の特例の前に

 運賃を計算するのは原則として運賃計算キロを計算して運賃計算表に当てはめるのですが、
東京や大阪のように大手私鉄と競争したりする場合などで発生します。
 余りにも複雑すぎて、時刻表もかなりのページを割いて説明をしていますので、難しいのは極力簡略化して説明しようかと思います。

例外1.電車特定区間

 電車特定区間は青春18きっぷや秋の乗り放題パスなどでよく出てきますが、東京を中心としたエリアと大阪を中心としたエリアに設定されています。
 電車特定区間専用の運賃計算表がそれぞれ設定されていますが、さらに安くなる特定運賃計算区間も存在します。これは時刻表上では定期券の計算表に乗っていて(ここには名古屋の近郊区間も入っています)そちらを見ないと分からないようになっています。

例外2.大都市近郊区間

 本来、運賃計算キロは実際に乗車した区間で計算するのですが、一定の区間の場合、最短距離で乗車した場合に用いられます。東京・新潟・仙台・大阪・福岡の各近郊区間があります。この大都市近郊区間内のみを乗車した場合に適用されます。但し、近郊区間のみを乗車する場合は本来100キロ以上乗車した場合に途中下車出来るところが、途中下車は一切出来なくなり、有効期間は1日になります。

例外3.新幹線と在来線が並行する区間の特例

 新幹線と在来線が並行している区間は同じ線区を乗車したとして計算します。

  • 東海道・山陽新幹線:東海道本線・山陽本線・鹿児島本線
  • 九州新幹線:鹿児島本線
  • 西九州新幹線:長崎本線(諫早~長崎)
  • 東北新幹線:東北本線
  • 上越新幹線:東北本線・高崎線・上越線・信越本線

 例外は一定の区間の各駅(両端の駅を除く)を発駅、若しくは着駅または接続駅とする場合は、別の路線として運賃計算キロを計算します。詳細は時刻表を参照してください。

新下関~博多間を利用する場合の特例

 新下関~博多間を含む運賃は利用する線区によって異なります。
 下関~門司を山陽本線で利用した場合、JR西日本とJR九州の境界駅は下関になります。
 小倉から山陽新幹線に乗車した場合はJR西日本とJR九州の境界駅は小倉になります。
 博多で山陽新幹線に乗車した場合はJR西日本とJR九州の境界駅は博多になります。
 従って、JRの運賃計算上加算運賃が変わってきます。

 青春18きっぷ等フリーきっぷを使用している限り余り縁がないかも知れませんが、経由する路線を指定する必要があります。

特定の都区市内駅を発着する場合の特例

 青春18きっぷを利用している場合、そんなに関係がないかも知れませんが、東京、大阪など11都区市内の駅とその都区市内の中心駅からの営業キロが200キロを超える場合、中心駅から乗ったと見做して運賃計算をします。
 (例)新倉敷~新小岩(東京都区内)まで乗車した場合
    新倉敷~東京までの営業キロは759キロと200キロを超えているので運賃計算は
    新倉敷東京間の営業キロを使用して10,670円になります。
 乗車若しくは降車するエリアの駅であればどこからでも乗車、下車することが出来ますが、当該エリアでは途中下車が出来なくなります。
 設定は札幌市内、仙台市内、東京都区内、横浜市内、名古屋市内、京都市内、大阪市内、神戸市内、広島市内、北九州市内、福岡市内です。

東京山手線内を発着する場合の特例

 東京駅から101キロから200キロの距離で山手線内の駅を発着する場合、乗降車する山手線の駅ではなく、東京駅から乗車したとして運賃計算します。
 山手線内の駅であればどこからでも乗車、降車できますが、途中下車は出来ません。  

最後に

 青春18きっぷなど在来線の普通列車しか乗れないフリーきっぷを使用している場合でかなり遠くの距離を新幹線・在来線特急で飛ばさざるを得ない場合、運賃計算をして、必要最小限の出費にする場合に役に立ちます。ここにはあげませんでしたが、複雑なルールは存在しますので、一番は駅員に聞くことです。

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JRのルール
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